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[本067]ブラッドベリ年代記/サム・ウェラー [ノンフィクション]

[本067]ブラッドベリ年代記/サム・ウェラー
★★★★★


ブラッドベリ年代記

ブラッドベリ年代記

  • 作者: サム・ウェラー
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2011/03/16
  • メディア: 単行本




本屋ぶらぶらで発見。そういやブラッドベリの作品はほとんど読んだけど、ブラッドベリがどんな人なのか全然知らないなぁ…程度の感じで何の気なしに読み始めたのだけど、これが予想を上回る面白さ。

なんとなくイメージしていたのは、内省的で人見知りのおじいさん。しかし、そんな私のイメージは心地よく裏切られ。
この本を読むと、ブラッドベリの人物像はイメージしてたのとまるで正反対。おしゃべりで目立ちたがりでホラ吹きの猪突猛進型、死ぬほどつきあいにくいが憎めない、そんな人物。

ブラッドベリにはぐんぐんと人生をかき分けて進んでいく力強さが感じられる。
あの作品群の比類のなさに加えて、こんなパーソナリティまで備えているのであれば
90歳を超える現在まで精力的に作家活動を続けて
アメリカを代表する作家となっているのも当然だなぁ、なんて思った。

ブラッドベリに興味ある人は読んで損なしです。
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[本032・033]獄中記—地獄篇&煉獄篇/ジェフリー・アーチャー [ノンフィクション]

★★★☆☆
ジェフリー・アーチャー「獄中記—地獄篇」「獄中記—煉獄篇」


獄中記―地獄篇

獄中記―地獄篇

  • 作者: ジェフリー アーチャー
  • 出版社/メーカー: アーティストハウスパブリッシャーズ
  • 発売日: 2003/11
  • メディア: 単行本



獄中記―煉獄篇

獄中記―煉獄篇

  • 作者: ジェフリー アーチャー
  • 出版社/メーカー: アーティストハウスパブリッシャーズ
  • 発売日: 2004/08
  • メディア: 単行本




イギリスの有名作家ジェフリー・アーチャーが
獄中体験を語る本。

ジェフリー・アーチャーといえば、
個人的にはこれまで縁がなかったけど、
日本でも超有名な作家。
今まで読んできた獄中体験記に
本職の作家が書いたものはなかったので
(エドワード・バンカーは本職の作家だけど
いわゆる「本職の作家」とはちょっと毛色が違う)
わくわくするが、意外と淡白な日記調だった。

しかも、オクスフォード大出身、議員経験もあり、
貴族の称号も授与されているアーチャー卿、
そう簡単に獄中生活に馴染む訳もなく、
拘置所におかれた一ヶ月足らずの日々を描く地獄編、
その後移送された二ヶ月を描いた煉獄編を通しても、
あくまでも他の受刑者とは違う世界に居座り続けている。

そのためどこか「記録」風味。
感情の爆発が大好物の私は、ちょっと物足りなかった。

イギリスの刑務所ものは初体験だったんだけど、
日本とアメリカの丁度中間くらいのイメージだろうか。
日本ほどがんじがらめではないけど、アメリカほど危険はなさそう。
それともアーチャーが常に誰かに守られていたせいだろうか。

しかし、受刑者の中には自分たちとは別世界の住民で、
権威の象徴のような存在のアーチャーを快く思わないものもいただろうに、
不思議と襲撃を受けたりすることがない。
これまで読んだ本に出てきた刑務所内と同じように
アーチャーが過ごした刑務所でも
「ダブルバブル(借りたものは倍にして返す)」という
刑務所内の掟のようなものが存在するのだけど、
アーチャーは「自分は除外されて当然(だってここの住民ではないのだから)」的な
雰囲気で、しかも実際にそれを他の受刑者に要求するという
離れ業をやってのける。
驚きなのは、相手もそれを気前よく引き受けてしまうのだ。
有名人というのはそれだけの力を持ってるのだろうか。
それともアーチャーに類いまれなる人間力があるのかしら。

ちなみにこの本は三部作で、あと「天国編」というのがあるらしいのだけど
どうもこれ邦訳がないみたい。
おーい、ここまで読ましてそりゃないやろ!
しょうがないから、この体験を元に書いた短編集
「プリズン・ストーリーズ」でも読んでみるとするか。




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[本011]ヤバい社会学/スディール・ヴェンカテッシュ [ノンフィクション]

★★★★☆
スディール・ヴェンカテッシュ「ヤバい社会学」


ヤバい社会学

ヤバい社会学

  • 作者: スディール・ヴェンカテッシュ
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2009/01/16
  • メディア: 単行本



社会学専攻の学生だった著者が、
黒人街でギャングつるんだ当時を語る本。

なにか面白そうなことでも
膨大な資料や学術用語とともに語られると
途端に頭が真っ白になってしまう。

同居人はこの手の本をよく読む。
興味の向いている大まかな方向は同じなので、
この本面白いよ、と勧めてくれるのだけど
大抵読みはじめて数ページで
《魂がぬけてしまう》。

思考が、エクトプラズムのように脳から抜け出してしまい
読んでも読んでも空っぽの頭蓋骨の中で
単語がカラカラと回り続けるだけ、といった状態だ。
こうなると無理して読むのは時間の無駄というもの。

この本の場合も、「社会学」と銘打ったタイトルに尻込みした。
しかも序文や見返しなどに目を通すと、
どうやら「ヤバイ経済学」という本の姉妹編とのこと。

経済学!社会学ならまだしも経済学!
そんな本と姉妹編なんて、やっぱムリ!

と思ったんだけど、パラパラ覗いてみると
意外と平易な文章で会話文も多く、読みやすそう。
で、読んでみることにした。


著者は現在著名な社会学者であるらしい。
その若き日の社会学に向ける情熱と疑問がこの本には詰まっている。

元来、社会学者が研究の対象と過度に接触するのはタブー。
そういった社会学のあり方に疑問を持った著者は
単身、大学近くの黒人地区に出かけていき、
スラム街「ロバート・テイラー・ホームズ」へと近づいていく。

なんというか、もしかしたら訳のせいもあるかもしれないのだけど、
著者はなんとなく天然っぽい人である。
大学でも「あの界隈に近づかないように!」と通達が出るほどの地域に
ひとりでふらふらと行ってしまう。
そしてたむろしているギャングたちに
クリップボード片手にアンケートを始めるのだ。
もちろん怪しまれて、朝まで監禁されてしまうのだけど、
そこからギャングのリーダー、JTとの付き合いが始まる。

ロバート・テイラー・ホームズの人々は独自の社会を築いている。
警察や救急車を呼ぶ、といった一般社会の恩恵は得られない。
だから、自分たちの身は自分で守らなければならない。
もしくは守ってくれる人について行かなくてはならない。
それが、ギャングだったり、民生委員みたいなものだったりするのだけど、
もちろんギャングだからタダではない。
イメージとしては昔のヤクザ映画のテキ屋稼業に近い。
そういう社会に、クリップボード片手のインド系の若者が
ある意味迎え入れられた。

きっと著者の天然っぽさは、率直で飾らない人柄の現れなんだろう。
著者でなければ、こんな風にコミュニティに入り込むことは
出来なかったんじゃないかと思う。
その潜入・密着の様子がなんともあけすけで、
研究者としてではなく、ひとりの人間として
感じたことや経験したことが描かれているにも関わらず、
行動の動機は常に研究者の立場を忘れてはいない。
社会学と言うより、社会学者の密着ドキュメンタリーのような風合いだ。

最初に書いた「ヤバイ経済学」はかなり有名な本らしい。
「ヤバイ社会学」のタイトルもこちらにちなんで付けられているみたいだし、
一応図書館で予約してみた。

しかし、「〜社会学」も図書館で2〜3ヵ月予約待ちしたけど、
「〜経済学」もやっぱり人気。
もう2ヵ月くらいは待つことになりそうだ。







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[本010]ヘンな感じの日本人/サワベカイ [ノンフィクション]

★☆☆☆☆
サワベカイ「ヘンな感じの日本人」


ヘンな感じの日本人

ヘンな感じの日本人

  • 作者: サワベ カイ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/03/13
  • メディア: 単行本




図書館の新刊コーナーにて衝動借り。

海外小説が好きな私。
外国人と日本人の感覚や文化の違いというのが
結構気になる。

外国人の感覚では当たり前に流されている部分が
妙に引っかかって重要な意味があるように思えて
ヘンに悩んでしまったり、
また逆に、重要なメッセージを見逃してしまったり。
こういう本にはつい目がいってしまうのだ。

さて、著者はスポーツカメラマン(結構有名な人らしい)で、
海外在住歴は30年、ヨーロッパ各国で生活したあと、
今ではドイツ国籍をもつドイツ人とのこと。
そんな「元」日本人が、日本人と外国人の感覚や文化の違いについて語る本。

たくさんのエピソードが語られていて、
中には面白いエピソードもあるんだけど、
そのズレ自体について言及しているだけでちょっと物足りない。
視点もどちらかというとヨーロッパ人側の立ち位置で
「日本人って理解できない!」的な視点から書かれているせいか、
共感しにくい。
ヨーロッパ、日本のどちらも知る著者だからこそ
双方の立場を見渡した意見が読めるかと思ったんだけど。
正直、これだったらフツーに外国人が書いた本と変わらないな、
という印象だった。

---------------------

ついでに、以前読んでとても面白かった本をご紹介。
英国在住の女性の書いたもので、
タイトルや表紙からは、軽いエッセイのような印象を受けるんだけど
読みごたえのある内容を取っつきやすく書いてある。
欧米は最高、日本はダメ、といったよくある偏りもなく、
いたって冷静な筆致で、
シャカイ・セイジ・レキシ等苦手な私にも吸収しやすかった。

・・・さて、ここまで書いたものの
実は書名も著者名も思い出せなかったりして・・・。
後はテキトーに検索すれば出てくるかと思ったんだけど、
探しても探しても出てこない・・・。
ごめんなさい、思い出したら(見つかったら)UPします。

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[本007]獄窓記/山本譲司 [ノンフィクション]

★★★☆☆
山本譲司「獄窓記」


獄窓記

獄窓記

  • 作者: 山本 譲司
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 単行本



みちのく一人旅ではありません。

政治に疎い私でも、数年前連日報道されていた
辻元清美議員の秘書給与流用疑惑のことは覚えている。
精神的にもかなり追いつめられてる風だったな。

その疑惑の数年前、同じ罪状で
実刑判決を受けて服役した元衆議院議員が、この本の著者。
ちなみに、辻元清美議員とは大学の同窓生でもあったようで、
複雑な心境がかなりのページをさいて語られている。

服役中は「寮内工場」と言われる、障害者など
通常の作業につけない服役囚が働く部署で指導補助という仕事につく。
要するにお世話係なんだけど、ここの描写が強烈。
作業につけないどころの話ではなく、
日常生活もままならない人たちばかり。
糞尿にまみれた房内の様子が本当に臭ってきそうだ。


ここのところ、あまりにも刑務所ものばかり読んでいるので
ここらで止めたい気もするが、獄窓記には続編もあるらしいし、
刑務所内での体験をきっかけに、
障害者と犯罪についてのノンフィクションも書いているらしい。
うーん、やっぱりもう少し読むかなあ。




[本005]女子刑務所にようこそ/流山咲子 [ノンフィクション]

★★☆☆☆
流山咲子「女子刑務所にようこそ—日米刑務所入獄記」


女子刑務所にようこそ―日米刑務所入獄記

女子刑務所にようこそ―日米刑務所入獄記

  • 作者: 流山 咲子
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 単行本




女性刑務所の話が知りたくて
「プリズン・ガール」を読んでみたけど、
まるで女子校のような軽いノリで拍子抜けした。
男性刑務所で生死をかけた意地の突っ張りあいがあるように、
女性刑務所では女性ならではの部分があるんじゃない?と思ったんだけど、
そこまで踏み込んだ話は描かれていなかった。
で、もう少し女子刑務所の本を読んでみる。

こちらの著者は、アメリカの刑務所に服役した後、
こんどはまた別の罪で日本で服役したとのこと。
日米の刑務所を股にかけたというわけで、
双方の刑務所でのエピソードを紹介している。

結局、女性刑務所ならではの部分に触れることはできなかったけど、
興味深かったのはその語り口。
「プリズン・ガール」の著者はケータイ小説のような軽い語り口で
刑務所生活を語っていたのだけど、
こちらの著者は打って変わって硬い口調。
自らを右翼思想の持ち主で国粋主義者と言う著者の描く女子刑務所は
とてもドライなのに何故か湿った感じがする。
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[本003]たった一人のニッポン人/佐藤 秀逸 [ノンフィクション]

★☆☆☆☆
佐藤 秀逸「たった一人のニッポン人—メキシコ刑務所の中で」


たった一人のニッポン人―メキシコ刑務所の中で

たった一人のニッポン人―メキシコ刑務所の中で

  • 作者: 佐藤 秀逸
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2000/01
  • メディア: 単行本



こんどはメキシコの男性刑務所。

内容は後に回すとして、とにかく読みにくい!
一人称と三人称が混在しているし、文章があっちゃこっちゃ彷徨ってるし。
いや、ドキュメンタリーだし、内容が興味深ければ著者の文章力など
どうでもいいといえばどうでもいいんだけどさ、
出版物というのは編集者がいて
その辺のことをチェックしたりアドバイスしたりするんじゃないの?
この本の場合、編集者がいたとしても
スケジュール管理と誤字脱字のチェックした程度だろうぜ。
私の仕事でもいるんですよ、こういう進行管理。
投げっぱなしで、とりあえずできあがればいいってヤツ。
で、ミスがあると知らぬ存ぜぬで・・・

って愚痴はいいとして、

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[本002]プリズン・ガール/有村 朋美 [ノンフィクション]

★★☆☆☆
有村 朋美「プリズン・ガール—アメリカ女子刑務所での22か月」




海外の刑務所ドキュメントが好きで
見つけたら読んでいる。

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